京ことばに「はんなり」というものがある。その意味、響きの柔らかさは、千枚漬にこそふさわしい。
珍しい高級品として上層階級の贈答用に栽培したのが始まりで、それゆえに永く製法は秘伝として門外不出だった。
水質のよい大原は、よい紫蘇が育つ土地柄にあり、その辺りで採れる紫蘇は学会からも日本一の折り紙付き。