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京の三大漬物きょうのさんだいつけもの

しば漬

しば漬shibaduke

雅を好む都人を飽きさせない品のよさ。

しば漬

しば漬は、『平家物語』で有名な高倉帝の皇后、建礼門院徳子様が、大原の寂光院に御閑居されていた折に、里人が夏野菜を漬け込み献上したところ大層お喜びになられ「紫葉漬け」と命名されたという歴史ある漬物。
大原の特産である紫蘇の葉とともに茄子やミョウガなどを塩漬けしたものが起源と言われ、大原の家では古くから保存食とされていました。
朝夕の寒暖差がある大原盆地は、良い紫蘇が育つ土地柄で、大切に守り継いで育ててきた赤紫蘇は今も高く評価されています。
近年では、薄切りした茄子と大原の紫蘇の葉を主に、塩と混ぜ合わせて樽に入れて重石をし、熟成させています。
乳酸菌によって醸されるしば漬の色鮮やかさと美味しさは、この重石の加減が決めるといっても過言ではなく、熟練された職人たちの手作業による賜物です。

しば漬
収穫
夏野菜であるしそ、茄子、胡瓜、茗荷が旬をむかえたら収穫します。
洗浄
やさしく、ていねいに水洗いをします。
スライス
収穫したしそと茄子、胡瓜、茗荷などをリズムよく刻んでいきます。
漬け込み
約一割の塩とともに混ぜ合わせて木樽に漬け込みます。重量が均等に加わるよう重石をし、約一ヶ月間熟成を待ちます。しば漬の美味しさは、この重石の加減が決めるといっても過言ではなく、熟練された職人達の手作業により、丹念に漬け込まれます。
乳酸発酵
乳酸発酵により、約1ヶ月間熟成を重ねます。
樽出し
色鮮やかなしば漬の出来上がりです。